アマミキヨが丘陵部へ進出して開いた安住の地と伝えられる。普通にいうグスクより祭祠遺跡として名高い、古代からの聖地。

ヤハラヅカサに上陸したアマミキヨは、浜川御嶽に仮住まいをしていたが、やがて丘陵部へ進出。グスク(城)を築き、安住の地としてここに住み着いた。

そして、この地で子孫が繁栄して沖縄中に広がったと伝えられている。久高島開びゃく、稲の発祥、沖縄への豚の最初の輸入など、ミントンにまつわる伝説は実に多岐にわたる。

その一方で、グスク頂上付近の岩陰や小洞窟には神墓と称されている拝所があり、ここは古代より祭祀遺跡としても名高い。周辺部からは、石斧や沖縄貝塚時代中期土器片、貝殻が採集されている。

東御廻りの巡礼地であり、県の指定史跡文化財でもあるが、個人の私有地内にあるので、見学の際は私有者に許可を。迷惑にならないようにくれぐれも心配りをしたい。

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