天女が降り立ったともいわれる伝説の地。聞得王君の御新下りの際、仮御殿が造営され、国王や聞得王君の久高島参拝の発着地でもあった。

与那原町与那原にある拝所。

古くは海辺であったことから、別名「浜の御殿」とも呼ばれている。また、琉球古来の伝統社会について詳述されている琉球国由来記によれば、ここ御殿山の神名は「アマオレツカサ」で、天女が天から舞い降りた場所と記されている。

御新下りと呼ばれる王国最高神女・聞得大君の即位儀礼の折にはこの地に仮御殿が造られ、聖水の儀式・御水撫で(うびなでぃ)を行なった。国王や聞得大君の聖なる島、久高島参詣の発着地でもあり、そのときも仮御殿が造られ、ここ与那原の浜から久高島へ渡った。拝所は沖縄戦によって消失し、現在は元の場所から若干移動。

かつては門中の巡礼地にこの地は入っていなかったものの、王府とゆかりのある要所として、多くの参拝者が訪れる。

場所:与那原コミュニティセンター裏手。

住所:与那原町字与那原712番地