知念グスクの西側入口にある井泉。玉城の受水・送水とともに、アマミキヨが稲をこの地に初めて植えたという稲作発祥の地として知られる。

知念グスクの裏門を出て、石畳の坂を下っていくと、知念大川(ちねんうっかー)がある。

ここは昔、知念グスクに付随する井泉(かー)であったといわれる。水源地は石灰岩の断崖の奥深くに位置。井泉の後ろにある「うふぁかる」には、琉球の創世神・アマミキヨが天から稲を持ち帰り、この地に初めて栽培したという伝説が残されている。

向かって正面の一段高くなったところが、拝所である殿(とぅん)。玉城(たまぐすく)の受水・送水(うきんじゅはいんじゅ)とともに、稲作発祥の地として伝えられる。

琉球国王は聞得大君を伴って巡礼され、現在でも沖縄全島から多くの参拝客が訪れるという。