緑の中でこんこんと湧き出る2つの泉と神田。琉球における稲作発祥伝説の舞台では現在も稲の始まりを神に感謝する行事が執り行われている。

百名の海岸近く、うっそうとした緑の中でこんこんと湧き出る2つの泉。

おだやかに流れる西側の受水(うきんじゅ)の傍らには御穂田(みーふだ)と呼ばれる田が、速やかに流れる東側の走水(はいんじゅ)の前方には親田(うぇーだ)と呼ばれる田があり、これらが琉球における稲作発祥伝説の舞台となっている。

玉城仲村渠(なかんだかり)区に継承されている田植えの儀式・親田御願(うぇーだぬうがん)は、稲の始まりを神に感謝する行事。受水・走水に隣接する親田で田植えをし、近くの御祝毛(うゆえーもー)と呼ばれる広場で神事を執り行い、参加者全員でご馳走をいただくという。

市の無形民俗文化財にも指定され、旧暦で毎年その年の初午の日に催されている。

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